正月 おせち料理
新年あけましておめでとうございます。
いよいよ今年もはじまりました。
厳かな気持ちで一年をはじめたいところですが、今日はお正月ということもあって、厨房では新年早々とても忙しい一日のはじまりです。
なぜなら、今日の昼食は「おせち料理」をふるまうからです。
本日の昼食です(特養)1月1日
●●本日の昼食メニュー●●
雑煮 筑前煮 黒豆 栗きんとん
若鳥二色巻 寿かまぼこ 鮭昆布巻
ぶりの照焼 紅白なます たたきごぼう
かずのこ 上生梅 たまご巻 松風焼き
本日の昼食です(ケアハウス)1月1日
●●本日の昼食メニュー●●
雑煮 筑前煮 黒豆 栗きんとん
若鳥二色巻 寿かまぼこ 鮭昆布巻
ぶりの照焼 紅白なます たたきごぼう
かずのこ 上生梅 伊達巻き 松風焼き
本日の昼食です(職員)1月1日
●●本日の昼食メニュー●●
雑煮 筑前煮 黒豆 栗きんとん
若鳥二色巻 紅白かまぼこ 鮭昆布巻
ぶりの照焼 紅白なます たたきごぼう
かずのこ 上生梅 伊達巻き 松風焼き
今回も、特養の入居者様とケアハウスの入居者様、さらに職員も食事内容を少し変更しています。特養では安全で食べやすい食材を使用しているので、一般食とは多少変更が必要になるのです。今日はおせち料理のため、品数がたくさんあって、調理師も盛り付け担当もてんてこまいです。特養と職員とケアハウスのメニューが少しかわっているので、さらに盛り付けがややこしくなります。
今回も、みなさんが手際よく作業をしてくださり、何のトラブルもなく素敵なお食事を入居者様に無事に提供できました👏
行事に提供されるお食事や食材には、いろいろな意味が込められている物が多々あります。
お正月に提供されるおせち料理もそのひとつです。食材のひとつひとつに意味がこめられているので、定番のおせち料理はなるべく皆さんに召し上がっていただきたく、たくさんの品数を少しずつ提供させていただきました。
この機会に、すこし料理の意味をお伝えしたいと思います。
黒豆 黒は古来より邪気を払う色とされており、日に焼けるほど元気で健康に働けるように、といった願いが込められています。語呂合わせで「まめに働ける一年でありますように」といった意味があります。
数の子 ひと腹で何万もの卵を抱えることから、子孫繁栄の願いが込められています。数の子はニシンのたまごですが、ニシンを漢字で二親と書き、両親の長寿を祈る意味もあります。
たたきごぼう 棒で叩いて身をひらく調理法から、開運の意味があります。関西地方で祝い肴として食べられている一品で、地中で根を張ることから家や家業の繁栄も祈願される一品です。
紅白かまぼこ 紅白かまぼこは、半円の楕円形が日の出を表すとされるおせち料理です。紅白かまぼこの紅色は魔除け、白色は清浄を意味しています。
栗きんとん 勝ち栗の語呂合わせから、勝負運も祈願する意味があります。
伊達巻 巻きすで整えた見た目が書物(巻物)に似ていることから、知識の増加や学業成就を願う意味があります
昆布巻き 「よろこぶ」「養老昆布」「子生(こぶ)」などの語呂合わせから、長寿や子孫繁栄の意味が込められています。
ブリの照り焼き ブリは成長に伴って何度か名前が変わる出世魚です。そんな背景から、ブリの照り焼きは立身出世の願いを託して食されるおせち料理です
紅白なます 慶事に使用される紅白の水引を模しているといわれており、おめでたい意味を持つ酢の物のなかでも代表選手として親しまれています。
筑前煮 「家族が一致団結し、末永く繁栄する」という意味が込められています。
松風焼き 松風焼きは表面にだけケシの実をまぶし、裏には何もない状態のものであることから「裏のない、隠し事のない正直な生き方ができるように」という意味が込められています。
※中納言ホームページより 参照
本日はお正月ということもあり、昼食時には施設の上層部がスーツを着て各フロアに出向き、皆さんの前で新年のご挨拶をさせていただきました。そして、皆さんとおちょこで乾杯をしました。お酒の飲めるかたは、日本酒で、それ以外の方はノンアル梅酒で乾杯しました。そのあとは、新年のごちそう「おせち料理」を召し上がっていただきました。
今日のお食事も高齢者の方にはボリュームがありますが、小食のかたもがんばってたくさん召し上がっておられました。
お料理は見た目も大事。とくに行事食は、見栄えも考慮しているので、普段のお食事よりも量が多くなることもあります。しかし、食べきれなくてもいいので、お口に合うものを適量召し上がっていただければいいと思っています。入居者様は、いつもと見た目の違うお食事がでてくると、特別な日だと認識してくださるのか、それとも食欲がわくのか、皆さんけっこうお召し上がりになっておられます。
本日も、皆さんがお食事を召し上がっておられる様子を見に行くと、「もうおなかいっぱい」といってお腹をたたいてみせてくれた入居者様もいらっしゃいました。おなかいっぱいお食事がたべられることは、なによりの幸せですよね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。